横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム事務局

横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム事務局

“障害福祉と芸術文化の知見をあわせもつ人材の育成や配置の実現”

横浜市にて芸術文化・障害福祉のプラットフォームを形成する事業に取り組む横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム事務局(詳しくはこちら)文化芸術基本法で示された文化権の享受がむずかしい人たちに対しワークショップや、研修機会が少ない文化施設において実践的な障害理解教育、さらに、発信交流事業でネットワーク形成を目標に活動する同団体。今年度の成果、そして、次年度、そのまた未来へどのような考えで歩んでいくのか、アンケートで伺ってみました。

貴団体にとって、今回の事業の中で新しい取り組みはありましたか?

横浜市内の地域文化拠点である、横浜市区民文化センターにおける障害のある人の利用状況については、これまで調査されておらず、今回の調査によって共通の課題を抽出することができました。また、区民文化センターの職員間で交流をする機会もなく、今回の調査をきっかけに意見交換の機会を設けたことで、他施設の職員との情報共有の場を作ることができました。

今回の調査と交流のきっかけを受けて今後、どのようなことが可能になると思われますか? 

各施設で行っている対応の工夫や、困りごとを情報共有できる場を定期的に作っていきたい。さらに、その場で共有された情報を含めて事例集などにまとめることで、区民文化センター共通で活用できるツールの開発を検討しています。

意見交換会

意見交換会

今回の事業の中で貴団体のもつ特性は活かせましたか?

横浜市における文化芸術の中間支援組織である認定NPO法人STスポット横浜と障害者芸術文化活動の拠点機能をもつ障害者スポーツ文化センター横浜ラポールが協働で事務局を運営しています。横浜市区民文化センターへのヒアリング調査では、質問紙を配布して回答を求める方法ではなく、対面で聞き取る方法をとりました。質問項目に捉われない個別性の高い回答を得ることができ、中間支援組織としてSTスポット横浜が構築してきた各区民文化センターとのネットワークを活かすことができました。また、障害者スポーツ文化センター横浜ラポールが、ヒアリング調査の一部や、ヒアリング調査協力者との意見交換の場にも同席し、専門的な知見によるアドバイスなどを行なうことができました。

質問項目に捉われない個別性の高い回答、とありますが具体的にどのような内容の回答でしたでしょうか?

今回は障害者に焦点を当てた調査でしたが、高齢者や乳幼児など、障害の有無に関わらない対象の状況についても話を聞くことができました。特に高齢者はどの施設にも多く訪れており、鑑賞中の杖が倒れる音に関する観客同士のトラブルや、配布するプログラムの文字が小さくて見づらいという意見があったなど、障害者への対応にもつながる課題がありました。

報告会

報告会

ご回答いただきました中で専門的な知見によるアドバイスを行うことができた、とありますがそれにつきましても具体的なエピソードがあれば教えてください。

広報チラシにおいて障害者対応をしている施設はほとんどなく、どのようにすれば障害者に情報が届きやすくなるのか分からないという悩みが多く聞かれました。横浜ラポールの広報誌で実際に行なっている音声コードの存在や、ルビ付きや点字の表記が必ずしも分かりやすいわけではないという、当事者から聞いた意見を紹介しながら、より良い広報のあり方についてその場で意見交換をすることができました。

先の未来にこの課題に取り組みたい、また、こういったことができればいいなと思うことはなんでしょう? 

情報共有の機会の頻度や、具体的なツールのあり方は現在検討中ですが、区民文化センターにおいて障害者等に対応する職員が、実際の場面で活用できるものを想定しています。各区民文化センターが、障害のある人を含むさまざまな状況の人たちが訪れやすい場所になり、身近な地域で芸術文化に触れられる機会を創出する拠点となるとよいと考えています。今回の事業を通して、地域文化拠点の役割の重要性を改めて感じるとともに、障害福祉と芸術文化の専門性を持った人材が不足していることを実感しました。予算や体制が整えば、資格制度等の設計の検討も視野に入れた、障害福祉と芸術文化の知見をあわせもつ人材の育成や配置の実現を考えたいと思います。

PROCESS

制作スケジュール

6-7月

ヒアリング調査票の作成

7-10月

横浜市区民文化センター職員へのヒアリング調査

10-11月

ヒアリング結果の取りまとめ

11月

ヒアリング調査協力者との意見交換

2月

報告会の実施

3月

報告書の発行

PROFILE

事業団体について
横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム事務局

横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム事務局

横浜芸術文化・障害福祉プラットフォーム形成事業

事業1:重度障害者等との文化芸術体験事業
文化施設での受け入れの体制を整えていても、足を運ぶことが難しい重度重複障害者や精神障害者に対して、障害福祉サービス事業所に出向き、文化芸術体験(ワークショップ)を提供する。2か所で3回ずつ実施し、継続的な取組みの中で障害者および福祉施設職員と芸術家が議論を重ね、取組みの可能性について模索する。
事業2:文化施設職員等の障害理解教育事業
横浜市内の地域文化拠点10か所に対してヒアリングを行い、過去の公演や展示、教育普及プログラムにおける障害者の鑑賞・参加状況を聞き取る実態調査を行い、共通課題を抽出する。その上で、3施設程度で障害者が活用しやすい方法に関する議論の場を設ける。これらのプロセスには、当事者団体も加わるものとする。
事業3:発信交流事業
年度末に報告会を開き、その成果を広く周知する。また報告書を作成し、ウェブサイトで公開する。

住所:神奈川県横浜市西区北幸1-11-15横浜STビル地下1階 特定非営利活動法人STスポット横浜内
電話番号:045-325-0410
メール:community@stspot.jp

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