障害のある人、ない人ともに舞台を作る夢プロジェクトを結成し、太鼓集団夢ファミリー「ふれ愛」公演を行う特定非営利活動法人 アートステージ空知。障害者の太鼓公演と保育園児とのコラボレーションや大学生による障害者のサポートなど、さまざまな取り組みを経験しどのような成果があったのか、また、今後の活動の展開についてアンケートで伺いました。
今回の事業内容の中で、貴団体にとって、新しい取り組みはありますか?
北海道深川市にある知的・精神障害者と障害児が社会適応訓練や作業活動、創作活動を行う場「深川デイプレイス ふれあいの家」、その利用者と大学生・社会人の支援サポートスタッフと共に演劇を3年、太鼓を1年、ワークショップを継続的に行いながら公演を開いてきました。今回新たに北海道雨竜高等養護学校の生徒さん17名がゲストで出演して頂く事が出来、これまでの点での活動が広がりを見せ輪の活動へと広がりつつあります。
輪となった活動が今後、どのような形で展開していくと考えておられますか?
立ち上げ時は「深川デイプレイス ふれあいの家」の利用者だけで、演劇・太鼓の公演を行ってきました。その利用者が北海道雨竜高等養護学校の卒業生である事や利用者から是非一緒に出来ないかとの声が聞かれたのをきっかけに学校に相談に行ったところ、生徒たちの励みにもなるので快諾いただき実現に至りました。
そして、その公演を見た相談支援事業やケアホームを運営する「ほほえみ工房」の関係者から是非うちも一緒にやりたいとの申し出があったので、和太鼓奏者・しんたさんとのワークショップを繰り返した結果、これからの活動として2020年中に集団での発表が決まっています。
障害者だけで発表すればするほど「障害者アート」という枠組みの中で固まってしまうことを危惧します。事業の支援協力だけでなく、障害がある、ないを問わず一緒にまちづくりを考え、地域にある2つの太鼓集団と共同で進めるよう企画したところ賛同を得られました。その結果、94名の利用者+80名の参加者に加えて公募による市民と、プロジェクト行う予定です。「共に歩き出そう『ふれあいまつり』感謝をありがとう」という事業名を決めて3年計画でスタートします。
一つのまちの中で障害のある人をない人が囲みながら一緒になって考え、一緒に歩き出す集団コミュニティを目指し、1年目はスタートします。2年目3年目に向けてプロジェクトの中で検討する事と多くの市民の声を聞く機会を多く作り、さらに輪を広げて常に感謝の気持ちを忘れることなく進めていきたいと思います。
事業の中で貴団体のもつ特性を活かして取り組めましたか?
私たちの法人は鑑賞と創造を事業企画の2本柱にしています。地域との繋がりを重視し、特に社会的弱者に対する取り組みを重要視し私たちもその事業に携わる事で何らかの形で人間としての尊厳に近づく事が出来ると考えます。
演奏会に向けて練習する北海道雨竜高等養護学校のみなさん。このゲストの参加により点の活動が線となっている。
「何らかの形で人間としての尊厳に近づく事が出来る」に当てはまる具体的なエピソードはありますか?
雨竜高等養護学校の中には卒業後、各施設に入所することが決まっている生徒が数人おりました。彼らが今回の公演・ワークショップを通してより深く繋がり、心の中に安心感が生まれたと感じます。
またワークショップ後のアンケートでは
「日常の中で聞くことの出来ないタイコの演奏を聴く事が出来て感動しました。一体となって最後ソーラン節を出来たのも楽しかったです。お疲れ様でした」
「心一つにして太鼓打ち最高!太鼓打ちの中に笑いと感謝の心が表現され良い」
「「ふれあいの家」の皆さんが無心にたたく太鼓と雨竜高等養護学校の生徒さんの迫力ある演奏に感動しました。それを指導される「しんたさん」へ第2回の演奏を楽しみにしております‼︎」
など好意的な感想を多数いただきました。
回答ご担当者様個人としてお答えいただければと思いますが、活動を通して、考え方への変化、日常に対する変化などがあれば教えてください。
事業を進めるに当り、支援サポートスタッフ+障害者の枠組みしか思いつかず共生共創の舞台創りに係わってきましたが、それは「障害者アート」を固定化させた中にいる事に気づき施設・学校の関係者に率直に悩みを話したところ様々な助言を頂き、今回のスローガン「共に歩き出そう」にたどり着きました。皆と一緒に考え深めていく事の必要性を感じ、私たち法人の中にも10名以上の方から賛同・協力を得、少なからず種がまかれ事業が進んでいくと思います。 (文責 青木 勝美)
和太鼓のワークショップを通じて、プロジェクトが広がり更なる事業へと繋がっている。
先の未来にこの課題に取り組みたい、また、こういったことができればいいなと思うことはなんでしょう?
今回の事業については雨竜高等養護学校が出演してくださり、「ふれあいまつり」には滝川市にある「ほほえみ工房」からの参加もあり障害者91名が参加予定と、地域にある太鼓集団も支援応援の立場で協力を予定してくれています。これが3年計画の中で「ふれあいまつり」を滝川市で行政・福祉施設・幼稚園・保育所等多くの市民たちが参加できる「祭」にしていこうと希望プロジェクトの中では話し合っています。
滝川市では財政難・人手不足等で市民による手作り祭は縮小・中止されつつあり、市民の憩いの場がだんだん少なくなっていますが、「ふれあいまつり」が市民の憩いの場“祭”になるよう目指していこうと思います。
PROCESS
制作スケジュール6-1月
事務局会議の開催 4回
企画立案・関係団体との打ち合わせ・指導者との打ち合わせ・ワークショップ日程調整等
8-1月
実行委員会の開催 2回
企画内容の確認・文化庁助成応募の件・進捗状況の確認等
9-1月
支援サポートスタッフとの合同ワークショップの開催 10回
月2回の合同ワークショップの実施
2月2日
本公演の実施 午後2時開演
拓殖大学北海道短期大学スノークリスタルホール
2-3月
事務局会議の開始 2回
実施事業の総括・財政状況確認・2020年度方針の検討等
3月
実行委員会の開催 1回
事業総括・決算報告・次年度に向けて等
8-1月
ワークショップの開催 2回
次年度に向けて実技練習の開始
PROFILE
事業団体について
特定非営利法人アートステージ空知
太鼓集団夢ファミリー「ふれ愛」第1回公演
障がい者と健常者の共生共創の舞台を創る目的で夢プロジェクトを結成、平成28年から3年間夢公演(演劇)の公演をし3年目に表現活動集団「夢ファミリー」を結成し平成30年度は和太鼓奏者しんたさんを講師にワークショップを繰り返し、夢公演2019という名称で障がい者の太鼓公演と保育園児もコラボの舞台を創ってきました。 太鼓奏者のしんたさんも障がい者とふれあうのが始めてで、貴重な経験を積み上げると共に、障がい者をサポートする大学生共々「待つ」というキーワードで舞台創りをしました。
障がい者と接する事で様々な見かた、考え方が深まり、自分自信にも影響があり、障がい者と健常者の垣根を低くする取り組みにつながる新たな目標となります。
住所:北海道深川市4条7番18号会沢ビル1階
電話番号:0164-22-3062
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